内田精研有限会社
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代表取締役社長　 内田 行彦

今回、当社として初めて新卒採用を行うにあたり、まずは社長・内田の会社への思い、
新卒採用にかける思いを知ってもらおうと本音のメッセージを掲載します。
少し長い文章ですが、私たちはお互い納得したうえで働いてほしいと考えているので、ぜひ、ご一読ください。

倒産直前からのスタート

バブル崩壊直後の1990年代初頭。父親の経営する内田精研に戻ってきました。しかし、当時の業績はどん底で、「このままでは数年もたない…」という状況。そこで、私は会社の生き残りをかけ、大手企業との直接取り引きを目指すことにしたのです。とはいえ、大手企業がそう簡単に実績のない中小企業と取り引きしてくれるわけがありません。他の部品加工会社が断るような難易度やスケジュールの仕事でも「やらせてください」と挑戦し、高い品質の要求にも社員全員で食らいついていきました。そうしてひとつずつ大手企業からの信頼を勝ち取っていき、社員にボーナスを出せるくらいまでに業績も回復。ところが、当時の社員たちのモチベーションは低いままだったのです。

誰のための会社なのか。

今思えば、私は経営の立て直しに必死で、一緒に頑張ってくれていた社員を道具のように思っていた部分があったのかもしれません。当然ですが、そんな社長についてくる社員はいないですよね。「会社のために」と思ってやっていたことが、「社員のために」なっていなかったのです。
もっと言えば、「自分のために」もなっていませんでした。そうした状況の中、現在の当社の経営にも大きな影響を与えている稲盛和夫さんの著書と出会い、改めて、自分たちの心がワクワクすることを経営の中心に置かなければと思い至ったのです。そして、私自身の子供の頃からの夢を思い出し、「この会社を宇宙産業に携わるような会社にする」と強く決意し、社員たちにも伝えました。